防災対策ガイド

防災対策ガイド TOP > 地震の規模

地震の規模

目 次
マグニチュード
地震の大きさ
震度
震度計
地震の本震・前震・余震
 
マグニチュード

地震の規模についてマグニチュードは、地震の規模、つまりその地震がもっていたエネルギーの大きさを表す数字で、地震の震源地(震央)からの距離と地震計に記録された最大振幅をもとに算出する。

マグニチュードの記号はMで示し、普通、小数点第1位までの数字で表している。マグニチュードが0.2違うと地震のエネルギーは2倍、1違うと、約30倍、2違うと約1000倍の違いがある。

地震の大きさ

地震の規模を示すマグニチュード(M)の値によって、地震の大きさを次のように分けている。

・大地震     M≧7
・中地震     7>M≧5
・小地震     5>M≧3
・微小地震    3>M≧1
・極微小地震  1>M

大地震の中でも、マグニチュードが8程度以上の特に大規模な地震は巨大地震と言われ、、日本では100年に1度くらいの割合で発生している。

マグニチュードの大きな地震でも、遠く離れれば地震の揺れは弱くなる。逆に、小規模の地震でも、震源が浅ければ震源地付近では強く揺れる。マグニチュードの大小と震度の大小は一致しない。

震度

地震の震度地震を感じた場所での揺れの強さの程度を表す指標が震度である。被害の程度と密接に関係している。震度は、地震の規模(マグニチュード)や震源の深さ、震源からの距離によって異なる。同じ市町村の中でも、地盤の強弱などで、場所によって異なった震度になるのが普通である。

以前は、気象台や測候所の担当者が、体で感じた揺れの強さ、器物の振動状況、被害の程度などにより震度を判定していたが、観測をより客観的にするためと震度情報のスピードアッブを図るためるため、1990年の4月から震度計が導入されてきた。

しかし、阪神・淡路大震災を契機として、震度をより適切な防災情報として活用できるよう震度階級の見直しをおこない、震度階級を改正した。

震度計

地震による加速度の値とその周期及び地震動の継続時間などの要素を組み合わせて、震度が測定できるように気象庁が開発した装置である。

従来の震度計では、震度6までの震度しか測定していなかったが、震度階級の改正に伴い震度7までを測定出来るように改善した。測定方法については、建物被害との相関を考慮して地震動の成分を水平動2成分の地震の揺れのみでなく、上下動成分の地震の揺れも加えた3成分の地震動とするなどに改めた。

気象庁の震度計は、震度を測定するのみでなく加速度の強震観測も行なえる装置となっている。

地震の本震・前震・余震

震源の浅い地震は、ほとんど同じ場所でたて続けに起きることがある。この一連の地震の中でいちばん大きい地震を本震、本震の前に起きた地震を前震、本震のあとの地震を余震と言う。

大きな地震が起きると、余震はほとんどの場合に観測されている。大地震のときは、余震といえども最大のものはかなり規模が大きく、建物などがすでに本震で一度打撃を受けて壊れやすくなっているので、十分な警戒が必要になる。余震の中でも最も大きい最大余震の規模は、本震のマグニチュードより1前後小さい場合が多い。したがって、例えばマグニチュード8の巨大地震の場合は、最大余震もマグニチュード7ぐらいが予想されるので、余震といえども大地震である。

それでは、大地震のときに最大余震はいつ起きるのだろうか。関東大震災の最大余震は丸1日後であった。大体丸1日ぐらいあとに最大余震が起きることが多いが、通常1か月ぐらいは注意を要する。