防災対策ガイド

防災対策ガイド TOP > 地すべりの防災対策 > 地すべり災害の特徴

地すべり災害の特徴

ここ数年梅雨の時期になると、必ずといっていいくらいテレビから流れてくる土砂崩れ、地すべりのニュース。毎回、画面からは悲惨な状態が流れてくる。
 
地すべりは山崩れに似ているが、発生の仕方や状態が違うために、分けて考えておきたいものだ。地滑りの起こりやすい場所と、発生した際の特徴としては、
 
・特定の岩質、地質構造を持ち、土の移動速度が初めは遅く、だんだん速くなる
・規模が大きい
・傾斜が緩やかである
・滑る面が深くなっている
・土の塊が、原形に近い状態で滑り落ちる
・起こる前に地変現象が現れる
・発生活動が継続的で、再発生しやすい
・発生後、特有の地形を示す
などが、挙げられる。
 
またその他の要因としては、第三紀層地帯、変成岩地帯、火山変質岩地帯で岩質条件が粘土化しやすいというものもある。
 
なぜ地すべりが起きるかというと、地すべり粘土がその土台にある場合が多いからだ。これは粘質土層のことで、これが滑り台となって、上から土の塊が滑り落ちてくる、というわけである。

地すべりは、発生するとその規模は山崩れよりも大きく、滑り台に置き換えて考えると、滑る面に大きな穴が空いた状態になるといった違いがある。この穴はかなり大きく、20~30メートルの深さにもなるほどなのである。