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雪崩の種類

目 次
雪崩の種類
表層雪崩
全層雪崩
 
雪崩の種類

雪崩の災害雪崩は、雪崩の始動の仕方によって点発生雪崩と面発生雪崩、積雪のどの範囲が雪崩れたかによって表層雪崩と全層雪崩、積雪の湿り気により乾雪と湿雪雪崩、雪崩の形態により煙型雪崩と流れ型雪崩、複合型雪崩などに分類できる。
 
これらとは別に懸垂氷河などの崩壊に伴う氷雪崩や雪庇(せっぴ)の崩落によるブロック雪崩なども存在する。

表層雪崩

表層雪崩は、気温が低いとき、古い積雪の上に数十センチメートルの大雪が降ったときに、新雪が滑り落ちる。雪崩は巨大な雪煙を伴い、高速で長距離を走る。
 
前面の速度は毎秒20~80mで爆風を伴う。その衝撃圧力は135t/m2にも達した例があり、鉄筋コンクリートの建物を破壊するほどである。
 
雪崩の死者の9割は表層雪崩による。昼夜を間わず、いつでも、どこでも発生するので、真冬に大雪が降ったときには警戒を要する。

全層雪崩

全層雪崩は、主に春先の曇りや雨の暖かい日に、積雪層の下部と地面との間に透き間が出来、雪解け水が流れる。
 
すると積雪層全体が滑り落ちる。大規模だが雪煙を伴わず、流れるように地肌を削り取って滑り落ちる。