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里雪

里雪里雪とは、海岸や平野部に多く降る雪を言う。なお、山と里の両方に多く降る雪を、混合型の雪と呼ぶことがある。里雪が降るのは次のようなときである。
① 等圧線が湾曲し、日本海を袋状に包む。袋型気圧配置と言う。
② 上空の寒気(上空約5000m〔500hPa〕、氷点下40℃前後)。
③ 気象衛星とレーダーでは、日本海を帯状の雲やエコーがほぼ東西に走り、この中にいくつかの渦状の雲とエコー(小低気圧)が見える。
 
このようなときは、大気の状態がきわめて不安定となり、平野部でも高さが6~7kmの積乱雲が発達し、雷を伴って雪が激しく降る。小低気圧は海上から上陸して強い雪を降らせ、時には山を越えて進み、晴天が続く太平洋側にも雪を降らせることがある。