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台風の目・雲の分布

台風の中心にあって風が弱く雲のない区域を言う。大部分が円形だが、長円形のものも2割くらいある。直径は20~100kmくらいで、平均すると40~50kmである。
 
台風が日本付近に来るころには、衰弱していたり、温帯低気圧に変わりかけていたりして、台風の目がはっきりしていないことが多い。
 
台風の目は下降気流のため雲はないが、その周囲には台風に吹き込んだ強い風が上昇気流を作り、背の高い積乱雲の壁を作って高さは16kmに達する。
 
この雲の壁に向かって、らせん状に吹き込む下層雲の列があり、また、壁から外に上層雲が吹き出ている。
 
台風はひとつひとつ様相が異なっているが、雲の位置や大きさ、形、雲の種類などを整理・分類することにより、台風の中心気圧や最大風速などを推定することが出来る。