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気圧の分布・中心気圧

台風の気圧台風の等圧線はほぼ円形で、温帯低気圧が前線を伴って非対称であるのと大きく異なっている。この円形の等圧線は、中心付近ほど込んでおり、中心付近ほど風が強いことに対応している。
 
台風の中心付近の上空は、水蒸気が水滴に変わるときに発生する熱によって、周囲より気温が高くなっている。したがって、中心付近は軽い空気が上空にあるわけで、地上気圧は周囲よりかなり低くなる。温帯気圧が950hPa(ヘクトパスカル)以下になることはほとんどないが、台風は、900hPa以下になることもある。台風の中心は、気圧がいちばん低い場所と定義されており、気象衛星やレーダーから見た台風の目の真ん中とは多少異なる。