防災対策ガイド TOP > 地震のしくみ > プレート
地球の表面は、十数個のプレートと呼ばれる大きな板状の岩石の層の寄り集まりで出来ている。プレートは、海嶺(海底の大山脈)付近で地球の内部からわき出て来た岩石でつくられ、1年間に数センチメートルという、非常にゆっくりとした速さで水平に移動する。
一方、プレートが地球の内部に沈み込んでいく地域がある。ここが海溝である。
例えば、太平洋プレートは、南アメリカ大陸の沖でわき出した後、西に進み、およそ1億5000万年かかって日本海溝にたどりつき、ここで日本列島が載っているユーラシアプレートや北米プレートの下に沈み込んでいる。
日本周辺には、種類の違う4つのプレートがもぐり込み合っている。このプレートのもぐり込みによって変形が生じ、大地は大きなエネルギーを蓄積する。そしてある一定のところまで変形が進むと、今度は元に戻ろうとする急激な運動が生じ、そのエネルギーが一気に解き放たれるのである。
これが、日本の太平洋沿岸で発生する典型的な大地震である。