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初期消火に必要な道具はなんといっても消火器です。家庭用消火器は今はほとんど粉末消火器が主流で、中の薬剤が硫酸アンモニウムという微粒粉末であるところから粉末消火器と呼ばれています。別名「ABC消火器」ともいいます。これはその消火器で消せる対応火災から来ています。
A火災 (白い○) というのは木材とか紙類など普通火災をいい、B火災 (黄色い○) は灯油など油火災、C火災 (青い○) は電気火災のことをいいます。そうしたA、B、C火災全ての火災に対応する消火器が 「ABC消火器」 なのです。つまり消火器のラベルに白、黄、青の丸が三つ並んでいるのが 「ABC消火器」 です。消火器は中の薬剤量によって能力が決まっています。家庭用は薬剤量が1.5キロから3キロのものが一般的です。
使い方は、
1、安全ピンを抜く。
2、ホースを外し、筒先を火元に向ける。
3、レバーを強く握る。
4、火元を掃くように薬剤をかける。
このとき注意してほしいのは、慌てて離れたところでレバーを握ってしまうと薬剤が放出されてしまうことです。家庭用の消火器ですと放射時間は15秒前後ですので、タイミングがずれると消火できなくなります。必ず火元に向かってから放射してください。
消火器は容器の耐久年限は約8年で、薬剤は5年が目安です。期間が過ぎたら必ず専門業者に依頼して点検してもらってください。消火器の点検整備には「消防設備士」という国家資格が必要なのです。
もし、消火器が不要になった場合、不燃物として捨てることはできません。消火器は圧力容器ですのでそのまま放置したりすると危険です。古い消火器はできるだけそっと扱って、業者に引き取ってもらう必要があります。
消火器を設置する場合は、直射日光や雨水の当たらない湿度の少ない場所に設置してください。湿度や水分の多いところに設置すると、期限前にもかかわらず錆びて危険になることがありますので、充分注意してください。