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エレベーター、エスカレーターに乗っている時

地震 エレベーター、エスカレーターに乗っている時地震が発生すると、必ずエレベーターに閉じ込められる人が多数出てきます。阪神.淡路大震災で兵庫県内だけでなく、大阪などでも多数のエレベーターの「閉じ込め」が発生しました。大阪の地盤の揺れは80秒程度でしたが、20階のエレベーター内では3分も揺れが続いたそうです。

地震の場合高層階ほど揺れが強く、そして長く揺れます。ですから、中のエレベーターも同じように揺れます。また、長周期震動の場合は大きく長く揺れることが想定されています。

1981年に建築基準法が改正されエレベーターの耐震性が強化されました。しかし、1995年の阪神・淡路大震災では強化されたはずのエレベーターでも故障や閉じ込めが発生してしまいました。そこで1998年に再度耐震基準の一部が改正されました。

1981年以降に設置されたエレベーターは、地震(震度4以上または一定の加速度以上)を感知すると、自動的に最寄りの階で停止しドアが開くようになっていますが、古いものは自動停止しませんので、全てのボタンを押してできるだけ早く停止させることが「閉じ込め」を回避する手段の一つです。

万一閉じ込められてしまったら、非常用呼び出しボタンを押すと、サービス会社につながりますので、プレートに書いてあるエレベーター番号を言って救助を依頼します。万一、インターホンがつながらない場合は、消防署かエレベーター内に掲示してあるサービス会社に電話してください。新しいエレベーターは携帯電話やPHSが使えるようになっているものもあります。

いずれにしても、地震や火災が発生したときは、エレベーターは使用しないで必ず階段で避難することです。特に火災が発生した場合、エレベーターは煙突と同じように煙の通り道になりますので危険です。

またエスカレーターに乗るときは普段から必ず手すりに手を掛けて乗ることです。地震が起こった場合、地震の揺れで急ブレーキがかかると、転落または将棋倒しになってしまいます。そのため、地震が発生した場合、エレベーターと同じようエスカレーターは利用しないでください。