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地下鉄に乗っている時

地震 地下鉄に乗っている時従来、地下施設は地上施設よりも壊れる確立が少なく、原則として地下のほうが地震には強いと言われてたのです。実験でも、同じ構造物の模型を地下に埋設した場合と、地上に置いた場合では、地下の方が壊れる率は3分の1程度でした。

問題なのは、地下にいると多くの人がなんとなく不安を感じ、その分、災害が発生すると地下から地上に脱出しようとする人が出入り口や階段に殺到する危険性があるのです。特に冷静さを欠き、人々を押しつぶし倒れた人を踏みつけて我先に逃げようとするときに悲劇となるのです。

地下鉄に乗っているとき、地震の揺れを感じたら、直ちに窓ガラスなどから離れ、できるだけ車両の中央の手すりや吊り革につかまり、両足で踏ん張って揺れに耐えることです。
地下鉄は構内が崩壊したり、火災やガス漏れ、水の流入がない限り比較的安全です。地下鉄には各所に地震計が設置されており、震度4以上の揺れまたは一定の加速度を検出すると、運転指令所から信号が出て、地下鉄は自動的または手動で停止します。

そうした場合でも、車両内には非常用バッテリーで照明は確保されます。また、ドア開閉、客室放送設備、無線なども30分は非常電源で作動できます。ですから、慌てず係員の指示に従って行動することです。地下鉄のドアも非常用開閉コックで開けることはできますが、いきなり飛び出すと反対車線の車両が暴走してくる可能性もありますので危険です。また、路線によっては第三軌道と言われる高圧電線が配線されていますので注意が必要です。

地下鉄は先頭車両と最後尾車両に非常口がありますので、そこから避難してください。ともかく、冷静に行動することが大切です。