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地下街にいる時

地震 地下街にいる時日本の地下街は、火災報知器、消火栓、誘導灯、消火器などの消防用設備は当然のことながら、煙対策として、火事のとき煙を排出する排煙設備や防火、防煙シャッターなど防災対策が施されています。

また停電になった場合でも非常電源で長時間照明が点灯しますし、非常電源付きの非常放送設備で防災情報を迅速に伝達できるようになっています。そのため地上の繁華街より、ある意味で安全性は高いと思われます。

しかし、それでは全ての地下街が絶対安全かというとそうではありません。特に、その地下街を利用する人々が問題なのです。災害が発生したとき、1度に1つの避難口に殺到すれば、圧死者を出す恐れがあります。まず、自分に 『落ち着いて』 と声をかけて、一息入れてから、人々が殺到しない非常口、安全そうなスペースを見つけることも大切です。

地震の揺れを感じたら、姿勢を低くしてウインドウガラス、陳列棚、看板、照明器具などから素早く離れます。そして落下物などから身を守るために持っているバッグなどで頭と首筋を守りながら安全な場所に移動することです。そして、揺れが収まってから非常口より地上に脱出します。万一非常照明がつかなかったり、煙が充満して非常口が見えなかったりする場合は、壁伝いに歩いていけば必ず出口に行き着きます。

外部に通じる階段は、地下街の場合60メートル間隔で設置されています。煙がひどいときは、ハンカチなどで口と鼻を覆って壁とフロアとのコーナーあたりに顔をくっつけながら進むのです。

非常口にたどり着いても、いきなり屋外に出るのではなく、よく周囲の状況を確かめて屋外に出てください。