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水道が止まった時のための防災グッズ

目 次
飲料水用ポリタンク
折りたたみ式ポリタンク・折りたたみ式バケツ
水筒
ペットボトル、紙コップ
折りたたみ式簡易トイレ・携帯用トイレ
 
飲料水用ポリタンク

非常用飲料水の備蓄は、1人1日3リットル×5日=1人15リットルが目安です。備蓄場所は、室内、車のトランク、非常用持ち出し袋に分散しておきます。非常用持ち出し袋に入れる場合、飲料水は重いので1リットルペットボトルで3本くらいを入れておきます。

飲料水だけでしたら1人1日1リットルでも命をつなぐことができます。保存する場合は直射日光が当たらない冷暗場所を選んでください。そういう場所がない場合は黒い袋などを被せることです。直射日光が当たるとバクテリアが繁殖しやすくなり、水が腐敗する原因となります。

ポリタンクに水を保存する場合は、煮沸した水よりも水道水の方が次亜塩素酸ナトリウム(俗に言うカルキ)が入っていますので長持ちします。通常の水道水は、一定の残留塩素が残るようにされています。

ポリタンクを選ぶときは、できるだけ口の広いものを選ぶべきです。なぜならば、タンク内を洗うとき手が入るくらい口が広いとよく洗えるからです。ポリタンクをよく洗ったら念のために漂白剤などで殺菌しよくすすぎます。少しでも汚れなどが残っていると水は腐敗しやすくなります。

そして、よく洗浄したポリタンクを日陰干しにしてから水を保存します。水道水をちょろちょろと少しずつポリタンクに注ぎます。いっぺんに水道水を注ぐと空気が入ってしまいます。口元まで水が溢れるようにしてから空気を入れないようにキャップを閉めます。

貯水した期日をタグなどに書いて付けておくと便利です。水は直射日光を当てないように冷暗場所で保存すれば3ヶ月~1年はもちます。もし、心配でしたら飲むときに煮沸して飲むと良いと思います。ポリタンクは飲料水専用(通常、白色)のものを選んでください。

非常用飲料水は、複数の方法で備蓄することをお勧めします。
・飲料用ポリタンクで保存
・ペットボトルに入れて保存
・ミネラルウォーターを購入しておく
・その他、好みに応じてウーロン茶、ジュース缶などで保存

メデタンク(飲料水長期保存容器)

折りたたみ式ポリタンク・折りたたみ式バケツ

地震が発生して、断水すると給水車が回ってきます。そのとき、水を入れる容器の準備がなく、ヤカンやナベで水をもらっては少しの水しか運べず、かなりの時間が水の確保に費やされてしまいます。

給水車がきたら、すぐ出来るだけ多くの容器に水をためるのは基本中の基本ですが、ポリ容器はけっこう場所を取ります。必要のないときにこれを置いておくのは狭い家だと厳しいかもしれません。そんな意味で、折りたたみ式のポリタンクは大変便利です。

これなら場所を取らずにしまっておけ、いざというときに取り出せば10リットル、20リットル用のタンクになります。同様に折りたたみ式のバケツも発売されています。

折りたたみ式ポリタンク

水筒

避難するときには必ず用意してほしいのが、水筒です。肩からさげられるよう、しっかりした肩ひもが備わっているものが最適です。非常時はどんなアクシデントに襲われるか分かりません。そんなとき、両手が使えるかどうかは文字通り生死に関わります。

停電になれば、自動販売機は役に立ちませんし、まして緊急時は、どんなケガをするか分かりません。ケガをしたら、傷口の洗浄がまず必要です。そのためにも水が要ります。また食料がなくとも、水があれば何日かは生きていられるのです。

5.5.5の原則というのがあります。食べ物は5週間食べなくとも生きていられます。ただし、水の補給が万全の場合です。水は5日飲まないと死にます。呼吸は5分間しないと死にます。つまり5週間、5日間、5分間ということです。

なお、入れる水がなくとも避難の際には持って歩くべきです。道中や避難所で容器が必要になるかもしれないからです。

ペットボトル、紙コップ

ペットボトル、紙コップも常備しておきましょう。ペットボトルは飲み水にも生活用水にも使え、不要になったらつぶしてリサイクルもできるので好都合です。

折りたたみ式簡易トイレ・携帯用トイレ

水と同じくらい重要なのがトイレです。水道が止まったときの水洗トイレほどひどいものはありません。田園地帯や山林ならその辺りで穴を掘って用を足すこともできますが、都会ではそうはいきません。阪神・淡路大震災では至る所でトイレに便が溢れかえり、トイレに行くのを我慢した老人や女性、子供が次々と体調をくずしました。

そのような時にお勧めしたいのが非常用の簡易トイレです。耐水性の段ボールなどでできており、中に袋を入れて用を足す。たまったら袋を輪ゴムでしばって捨てます。普段は折りたたんでしまえ、場所を取りません。

簡易トイレはホームセンターなどで入手することができます。段ボールなので、必要がなくなったら丸ごと捨てることができます。しまうときに、凝固剤や消臭剤、ゴミ袋も一緒にすることを忘れないでください。

またカー用品の定番となった感のある使い捨ての携帯用トイレも便利です。収納場所も取らず、大変安いのでとりあえず購入して試してみましょう。

携帯用トイレは不織布の袋の中に凝固剤を入れ、尿や嘔吐物などを1~2分で固めてしまうものです。使用後はにおいもなく、捨てるのも簡単です。投入口は女性でも使いやすいように工夫され、ファスナーがついて漏れないようになっています。

組立て式簡易トイレ


携帯トイレ