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台風の発生

目 次
台風の呼び方
台風の発生・消滅
台風の上陸
 
台風の呼び方

台風災害熱帯地方で発生する低気圧のうち、東経180度以西の北太平洋および南シナ海で、最大風速が毎秒17.2m(風力8)以上になったものを台風と言う。
 
台風ということばは、第4代中央気象台長の岡田武松が、英語のタイフーン(typhoon)の訳語として、「発達した熱制氏気圧」の意味で使い始めたと言う。
  
そのときから100年もたっていない、新しいことばである。それ以前は、単に「暴風」などと呼ばれていた。台風が現在と同じ定義で使われるようになったのは、1951年ごろからである。
 
台風は、台風番号で呼ばれている。気象庁では、特に大きな災害があった場合などには、「伊勢湾台風」などのように特別の名前を付けている。アメリカでは、台風に人名を付けており、日本でも1999年までは英語名を付けていたが、2000年1月1日からアジア名を用いている。

台風の発生・消滅

気象庁では、台風の発生を「天気図上で台風を初めて確認したとき」、また、消滅を「天気図上で台風を確認できなくなったとき」と定義している。
 
台風は平均すると1年間に28発生しており、月別には8月がいちばん多く、2月がいちばん少ない。
 
北半球の北東貿易風と南半球から赤道を越えて吹いてくる南東貿易風が、熱帯地方で合流する帯状の境界を熱帯収束帯(ITCZ)と言う。ここでは気流が収束し(寄せ集まり)、台風が発生しやすいと言われる

台風の上陸

台風の中心が北海道、本州、四国、九州の4つの島のいずれかの海岸に達したときを上陸と言う。
 
台風シーズンと言うと9月のイメージがあるが、8月のほうが発生数・上陸数ともに多い。1年間の上陸数の平均はおよそ3である。また、全体の3分の1以上は九州に上陸している。上陸しなくても沖縄本島などの島の上を通過した台風や、日本の近くを通過した台風も含めると、毎年夏から秋にかけて10前後の台風が日本に影響を与え、災害をもたらしている。